スター・ウォーズと科学:ドロイドと共生する未来は近い?


最近始まった『スター・ウォーズと科学』

『スター・ウォーズ』を科学的に検証していく”Science and Star Wars”(『スター・ウォーズと科学』)という番組があるのだが、我々の実生活にドロイドが導入される未来も遠くないのでは…?という議論があるそうだ。『スター・ウォーズ』シリーズの中でも、印象的な要素としてC-3PO、R2-D2、BB-8らのドロイド達が挙げられる。このドロイド達は戦闘機等の操縦補助から、広大な宇宙で使われている何千もの言語の翻訳までしてくれたりと、時には愛らしさで癒しを与えもしてくれる。

ペット的な愛らしさと、実利的な日常生活の補助という2面性備えたドロイド。素晴らしく、魅力的だ。

『スター・ウォーズと科学』は、スター・ウォーズの公式フェイスブックページから派生した新しいウェブ動画シリーズであり、そこではSF映画で描かれる内容がどれだけ現実社会に近しいか、だったり、逆にスター・ウォーズのとあるシーンはどのような科学的根拠から着想を得たのか、といった内容を紹介してくれる。先週公開されたものは、ライトセーバーに関するものであり、実際にライトセーバーを作ることはできるのかといったものだった。今週は、ドロイドが我々の日常生活をサポートしてくれるような未来がどれだけ近いのか、検証するものであった。

スター・ウォーズについて、Side Street Journalでも科学的な検証を記事上で紹介したことがある。その記事はコチラ!

映画を科学する / スター・ウォーズで完全に間違っている宇宙の法則13選

ドロイドと共生する未来はいつになる?

“Helper Droids”という題名であった今週の内容は、どれだけスター・ウォーズシリーズ内のドロイドが便利なものであるか、IBM社製のスーパーコンピューター「ワトソン」を用いて説明されていた。ドロイドは様々なツールを備えており、例えば溶接を行えたり、ホログラムを投影できたり、X−ウィングからスターファイターまで様々な戦闘機のパイロットになれたりもする。当然、すべてのドロイドがBB-8のように親しみやすいわけではなく、分離主義者たちの指示のもと、共和国に進行しようとするバトル・ドロイドたちも存在する。

Anthony Daniels in Star Wars: Episode I – The Phantom Menace (1999) ドロイドもといロボットを、一般人が自作できる時代も来るのだろうか…

しかし、ドロイドは何もスター・ウォーズの世界のみに登場するわけではない。なぜなら、我々はすでに病院や空港、倉庫といった場所で業務補助用のロボットを導入しているからである。これらのロボットは、高度な知能を備えているR2-D2と比べるまでもないようなものだ。ただ、仮にこのようなロボットをR2-D2のようなドロイドに進化させる場合には、論理関数を処理する基盤、熱の排出口、ホログラム用プロジェクター、信号増幅機、カードリーダー、ロケットスラスターなどが必要になってくる、と番組内で紹介されていた。

逆に言うと、上記で述べたようなものがあればドロイドが作れる。この事実は、一部の科学者が新たな発明を行おうとするモチベーションを大いに刺激することだろう。サンフランシスコにあるカリフォルニア大学では、医療従事者が、より患者と向き合う時間が増やせるようにと、大きな荷物を運ぶためのロボットが導入されている。また、NASAでは「ロボノート」というプロジェクト名で宇宙飛行士と同じような動きを行えるヒューマノイド型ロボットの開発計画が進められている。他には、OlliというIBM製の無人バスをご存じだろうか。ワトソンを利用して、乗員とコミュニケーションを取り、目的地まで運んでくれるという画期的なロボットだ。ワトソンに関する他のロボットを紹介するならばTJBotというものがあり、これは一般市民が家で独自のAIロボットを作る際のコーディングについて教えてくれる。この技術が向上したら、誰でも簡単にAIロボットを作れるようになるだろう。

IBMが開発した無人輸送車Olli 人とコミュニケーションを取り、目的地まで運んでくれる

 

結論から言うと、スター・ウォーズのようにR2-D2やC-3POのようなドロイドが日常生活をサポートしてくれる未来はまだ少し先の様である。しかし、その未来は徐々に近づきつつあり、仕事現場や業務補助という観点で考えると、ロボットが我々をサポートしてくれる日はすぐそこだ。あとは、個人的に導入出来るために、いかに大衆化・量産化するのかという壁が大きく残るだろう。

 

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