火ノ丸相撲187話書評 & 188話からの展開予想 刃皇vs童子切勝負の行方【ネタバレなし】


火ノ丸相撲最新刊は19巻!電子版はこちら↓

始まりましたね。刃皇vs童子切。

次の場所はどう考えても「鬼丸が横綱刃王に勝てるか?」というのが最大の見どころな訳なので、ここで童子切が勝つことはあり得ません。にも関わらずなぜここであえて蛇足にも見える花相撲編を始めたのでしょうか?

川田先生はここで何を描きたいのか。

最近の相撲を取り巻く情勢と合わせて考えてみましょう。さすれば今後の展開も見えてきます。

火ノ丸相撲最新話は少年ジャンプ最新号に収録↓

 

「力士としてのあり方」が新しいテーマに

さて、今回のお話では初めて「みんなの横綱」という言葉が出てきました。

横綱の暴行事件に始まって、元横綱の貴乃花の態度や相撲協会の体質にもスポットが当たっている今、非常にタイムリーな言葉です。

この刃皇編全体に渡って描かれる大きなテーマ、それは「力士としてのあり方」であろうと思います。

川田先生は「力士としてどう生きるべきか」あるいは「品格」について問題提起をしているのではないでしょうか。

才能に溢れながらも品位を持たない「蜻蛉切」の登場は象徴的なものでした。

まぁ蜻蛉切は流石にレベルが低すぎたとして、ここからはさらにレベルの高い力士たちの目から見た「品格」や「生き方」について描かれていくのでしょう。

相撲を無邪気に愛しながらも、最強ゆえの孤独から引退を決意する横綱「刃皇」。

横綱の子として横綱になるべくして生まれ、エリート街道をひた走る孤高の大関「草薙」。

明るさと人気と器の大きさを持ち合わせ、「みんなの横綱」への道を突き進む「童子切」。

そして才能に恵まれず、常に捨て身で横綱を目指す「鬼丸」。

4者4様の力士達それぞれの「相撲道」を通して、読者に「力士としてのあり方」を示そうというのがこれからの川田先生の狙いではないでしょうか。

この花相撲編は、そのいわば導入部に当たるのでしょう。

 

刃皇の「横綱」観

導入部とはいえ、既に上にあげた4人のうち2人、刃皇vs童子切の真剣勝負が始まりました。

今回何より面白かったは、刃皇が童子切を認めているのが分かったことです。

彼はいずれ「みんなの横綱」になれる器だと。

これは面白いですねー。草薙も間違いなく横綱の器なのですが、刃皇の思う「横綱像」に一番近いのは童子切のようです。

ここから垣間見えるのは、刃皇は「相撲は観客のためのもの」だと考えているということです。

観に来てくれるお客さんを楽しませるためには、強くて、カッコよくて、明るくて、みんなに愛される横綱が必要だ、というわけです。その像に一番近いのが童子切だと。

刃皇が「命懸け」でしか相撲を取れない鬼丸の相撲を「愛がない」と評したのも納得です。

ショービジネスとしての相撲、その中で輝くスターとしての横綱・・・ここで示される横綱はそういう存在です。

常に相撲界全体のことを考えている刃皇の愛情が伝わります。

 

勝負の次の展開は?

さて、今回はほぼ間違いなく刃皇が勝つであろうことは既に述べましたが、気になるのはその後の展開です。

この刃皇編はどういう展開を迎えるのかー。

この刃皇編のテーマが「力士としてのあり方」であるならば、”打倒刃皇” を果たして終わりという単純な結末にはならないはずです。

ここで際立つのは「草薙」の存在です。

刃皇と童子切の横綱像が非常に近いとすると、それと対比される存在になるのは恐らく草薙です。

明るくて強いみんなの人気者というのも一つの横綱像ですが

寡黙で実直で力士としての「品格」を感じさせる草薙の姿も一つの横綱像だからです。

私の予想ですが、今場所で刃皇を倒すのは童子切でも鬼丸でもなく「草薙」ではないでしょうか。

草薙の父親である大和国に引導を渡した刃皇を草薙が倒す。

刃皇とは違う「品格」を備えた新たな国民的スターの誕生です。

そして刃皇を倒して綱取りに手を掛けた「草薙」がラスボスとして鬼丸の前に立ちはだかるー。

どうもそんな予感がします。

さて、どうなるか。

楽しみですねー!

 

火ノ丸相撲最新刊は19巻!電子版はこちら↓

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

Comments are closed.