伝説のクレしん映画メーカー・原恵一の新作は王道の冒険ファンタジー!


伝説のアニメーション監督が完全オリジナルの新作を製作中?

東京国際映画祭に出席した原恵一監督

 

2017年10月末より開催された第30回東京国際映画祭にて、「映画監督 原恵一の世界」と題した特集企画が敢行され、原恵一が監督した様々な作品が上映された。

東京国際映画祭公式ポスターより

27日には、伝説の大傑作となった『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』が上映され、その後のトークショーでは原恵一監督が登壇、樋口真嗣監督らと共に熱く語り合った。

 

そして、そのトークショーにて、なんと原監督本人の口から、2018年に完成予定の新作についての情報が飛び出した。

原監督が用意したのは、作品の世界観を凝縮した1枚のイメージボード

原恵一 次回作
東京国際映画祭にて公開されたイメージボード

原監督によると、最新作は「現実世界から異世界へ少女が行って、色々な体験をするという物語」であり、王道の冒険ファンタジーであるという。

原監督にとって本格的なファンタジー作品は初めての挑戦であり、物語の概要だけ聞くとかなりありがちな設定のような気もするが、

「人間の関係性とかユーモア、あとはシリアルな展開、そしてアクション。僕が作った中で、一番大サービスの作品になると思います。娯楽映画です」

とも語っており、相当な自信作のようだ。

これまでに何度も傑作を作ってきた原恵一監督、期待せざるを得ない熱いコメントである。

 

猫?妖怪?Tシャツにもヒントが

ラインアップ発表会に出席した原恵一監督

また、その前日26日に行われたラインアップ発表会にも出席した原監督は、ジャケットにTシャツ姿というラフな格好で登場。

胸に描かれた黒ネコような、妖怪のようなキャラクターを見せながら、「今、作っている作品のヒント。まだ多くは語れないけれど、たくさん撮っておいてください」

と語り、次回作への期待を煽るコメントを寄せてくれた。

 

作品の制作状況に関しては、「絵コンテ作業しつつ、平行して作画作業にも入っていまして、それなりに順調に進んでいます」と報告。タイトルに関しては、まだ秘密のようだ。

 

 

そもそも原恵一って誰?

新作についての情報をご紹介したところで、これからは原恵一監督本人に関する情報や、過去作の凄さに迫っていこう。

原恵一は、1959年生まれの現在58歳。PR映画の制作会社勤務を経て、アニメーション制作会社に入社。現在はフリーランスとして活動している。

 

原恵一監督作品を一挙ご紹介

原恵一の作品の特徴は、どこにでもいる家族のある日常をテーマに描いているということ。そのリアリティ溢れるテーマだけは、映画の内容や世界観がどれだけ変わっても揺るぎない部分であった。

そこで、彼の代表作とも言える5作品をピックアップしたのでご紹介しよう。

 

代表作①:クレヨンしんちゃんシリーズ

(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2001

言わずと知れた『オトナ帝国の逆襲』『戦国大合戦』をはじめとする、計13作品に関わっている。13作品を一挙まとめてみたのでご覧いただきたい。

 

アクション仮面VSハイグレ魔王(93) 共同脚本

ブリブリ王国の秘宝(94) 共同脚本

雲黒斎の野望(95) 共同脚本

ヘンダーランドの大冒険(96) 共同脚本

暗黒タマタマ大追跡(97) 監督・脚本

ブタのヒヅメ大作戦(98) 監督・脚本

温泉わくわく大決戦(99) 監督・脚本

嵐を呼ぶジャングル(00) 監督・脚本

オトナ帝国の逆襲(01) 監督・脚本

戦国大合戦(02) 監督・脚本

栄光のヤキニクロード(03) 共同脚本

カスカベボーイズ(04) 絵コンテ

3分ポッキリ大進撃(05) 絵コンテ

 

特に、自身が監督した太字部分の6作品はどれも熱狂的なファンが多く、作品の評価もすごく高い。原恵一監督は、映画クレヨンしんちゃんの最大の立役者と言って良いだろう。

 

ちなみに原監督は、これらの製作時の裏話を、シネマトゥデイで語っている。

詳しくはこちらのリンクをご覧いただきたい。

 

 

代表作②:河童のクゥと夏休み(07)

(C) 2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会

クレヨンしんちゃんから身を引いた後、一番最初に作ったアニメーション映画がこの作品。

木暮正夫の児童文学を原作に、不思議な力を秘めた河童のクゥと少年の友情を描く。

河童がいわば「人ならざるもの」としてメディアや人間から大いに注目され、クゥに「この世界は住みにくい」とまで言わせた超現実的な作品で、可愛らしい絵からは想像もできない「重み」のある映画に仕上がっている。

配給は松竹。第31回日本アカデミー賞のアニメーション作品賞にもノミネートされた。

 

 

代表作③:カラフル(10)

カラフル
(C)2010 森絵都/「カラフル」製作委員会

直木賞作家の森絵都のベストセラー小説をアニメ映画化した作品。原監督と2度目のタッグとなる冨澤風斗宮崎あおい麻生久美子らが声優を務める。

主人公の「ぼく」が、プラプラという名の天使から人生に再挑戦するチャンスを与えられ、自殺したばかりの内気な少年・小林真の体に入り込むという物語。

クレヨンしんちゃんに比べるとかなり質素な作画で描かれており、テーマも生々しく、これまた重い作品に仕上がっている。

配給は東宝。こちらの作品も、日本アカデミー賞のアニメーション作品賞にノミネートされている。

 

 

代表作④:はじまりのみち(13)

(C)2013「はじまりのみち」製作委員会

数々の名作を残した日本を代表する映画監督・木下惠介の生誕100周年記念作品で、木下監督の若き日の姿を描いた人間ドラマ。

戦中、脳溢血で倒れた母を疎開させるために2台のリヤカーに母と身の回りの品を積んで山越えをしたという実話を軸に、母子愛の物語を描き出す。

原恵一監督が、自身初の実写映画に挑戦した作品。木下惠介役に加瀬亮、母親たま役に田中裕子。その他のキャストにユースケ・サンタマリアや濱田岳などの実力派キャストが名を連ねている。

 

 

代表作⑤:百日紅 Miss HOKUSAI(15)

(C)2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会

江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した杉浦日向子の漫画「百日紅」をアニメーション映画化した作品。

浮世絵師・葛飾北斎の娘で、同じく浮世絵師として活躍した女性・お栄が、父・北斎や妹、仲間たちとともに生きた姿を、江戸の町の四季を通して描く。

アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。声優には、お栄役の、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊ほか、濱田岳高良健吾美保純筒井道隆麻生久美子ら豪華俳優陣が集った。

配給は東京テアトル

 

 

ファンタジー性溢れる新作で「リアリティ」はどう描かれるのか?

そして、3年ぶりに原恵一が挑むのは、完全オリジナル・ストーリーのファンタジー映画

今までの作品で「家族の日常」のリアリティを追求してきた彼にとっては、新作は全く未知の領域にある作品

30年というキャリアを経て、満を辞して作り出される原恵一監督の最新作。

大きな期待を持って、無事に映画完成を祈りながら、続報を楽しみに待つことにしよう。

 

クレヨンしんちゃんの新作映画に関する記事はこちら!

 

 

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