楽曲だけではなくイラストも達者!?「打ち上げ花火」主題歌を歌う米津玄師について


映画主題歌『打上花火』が大ヒット!!

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』が公開より2週間ほど経過し、昨年大ヒットした『君の名は。』に比べると大成功と言うには程遠い成績と、Yahoo!映画にて2.58/5.00という辛口な評価をあげている。不調ともいうべき本編とは裏腹に、その主題歌「打上花火」が人気を博していることをご存知だろうか。DAOKO×米津玄師という名義で曲をリリースしており、作詞・作曲を米津玄師、リリース名義と同じ2者で歌う。

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「打上花火」は、YoutubeにMVを公開してからわずか1週間ほどで700万回超となる再生数を記録しており、劇場公開によるプロモーション効果も相乗し現在では再生数1,800万回という大ヒット動画となっている。星野源の新曲「Family Song」が1ヶ月で800万回再生数と考えると、MVの中でも人気の高いランキングに位置すると言えるだろう。(それでも、1ヶ月で2,800万回の再生数を記録した『君の名は。』には及ばなさそうだ。)今回は、本曲のプロデュース・作詞・作曲・歌とほぼ全てを担当している米津玄師とは何者なのか解説していく。

米津玄師ってどんな人?

米津玄師は、ソニー・ミュージックレコーズに所属している音楽家であり、別名「ハチ」としての認知度も高い。作詞・作曲・歌唱というミュージシャンとしての一面の他に、自らのMVを製作するなどイラストレーター、ビデオグラファーとしての腕をも持ち合わせている。徳島県の出身で、中学2年生の頃より楽曲制作を始め、大学時代には自身の制作した楽曲を「ニコニコ動画」にアップロードをし始めた。2009年には合成音声VOCALOIDの初音ミクとGUMIを用いて楽曲の制作を始め、「マトリョシカ」「パンダヒーロー」等のミリオン再生楽曲を生み出すに至る。その後、2013年ユニバーサルシグマより「サンタマリア」という楽曲にてメジャーデビューを果たす。

大学時代にはバンドを組んでいたこともあるようだが、彼自身の独特な感性と浮世離れした雰囲気からも察せられるように、周りとの歩調が合わずバンドで大成することはなかったようだ。そのような過去と「ニコニコ動画」での実績を見ると、メジャーデビューをする必要がなかったのではと思うかもしれないが、ナタリーでのメジャーデビュー時のインタビューでは下記のように語っている。

それは僕も強く必然性を感じていたわけではないんですけど……。けど、結局誰と作るかだなと思って。自分が作る音楽にちゃんと理解があって、同じ熱量で同じ方向を見てくれる人とモノを作るっていうのが一番正しい姿だなと。だからたまたまそういう人がいるのがメジャーレーベルだったっていうだけのことですね。

察するに、ただ大学の時分には身近に彼の感性・センスに合う人物がいなかっただけということだろう。その結果、1人で音楽活動を行ってきた。自らの音楽技術の成長と、彼の作った楽曲の認知度が高まっていった結果、ベストな人物に会う機会が増えていった、ただそれだけなのだろう。何ともクールな考えだ。

米津玄師official blog Reissue Records より

 

音楽性とディスコグラフィ

影響を受けたアーティストとしてRADWIMPS、BUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION等を挙げており、歌詞の世界観としては宮沢賢治など日本の作家を参考にしているのだとか。しかし、その上で「やはり作曲においては他人と同じ事をしていてもしょうがない」というのは第一にあると言い、独自性を探求したいようだ。「マトリョシカ」アップロードの前に、数十作ほどの楽曲を「ニコニコ動画」にアップロードしていたこともあったようだが、一度すべて削除した経験を持つ。その理由は、自分が影響を受けた楽曲に寄せられている気がするから、と。このエピソードからも彼の持つ「独自性」に対する執念のようなものを感じる。

米津玄師 official blog Reissue Records より

メジャーデビュー曲の「サンタマリア」に続き、セカンドシングル『MAD HEAD LOVE / ポッピンアパシー』をリリース、その後メジャーデビュー後初のアルバム「YANKEE」を発売すると、iTunes Store BEST OF 2014 今年のベストに当アルバムが選ばれる。この頃より、「アイネクライネ」が東京メトロ、「Flowerwall」がNikonなどCMソングなどにも楽曲が使われるようになる。2016年秋には、楽曲中田ヤスタカ・作詞米津玄師の「NANIMONO」が映画『何者』、2017年には「orion」がアニメ『3月のライオン』、「ピースサイン」がアニメ『僕のヒーローアカデミア』、そして「打上花火」が『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌となっており、昨年以降映像作品の主題歌ラッシュが続いている。

 

ミュージシャン以外での才能

先に上述しているが、米津玄師はミュージシャン以外にもイラスト・ビデオ面でのセンスも持ち合わせている。彼の描くイラストは、どこか浮世離れしたファンタジーのようなタッチであり、時にそのタッチの中で世の中の暗さや現実味が描かれている。そして、この描画感が彼の曲と絶妙にマッチする。モノクロのイラストも多いのだが、パステルカラーの独特な組み合わせによる色使いも魅力的である。下記の楽曲「アイネクライネ」では、自ら800枚ほどのイラストを描き本MVを完成させたのだとか。

米津玄師は、一時美術専門の大学に所属していたこともあり、ミュージシャンとしての道の他に、漫画家を目指していた時期もあったという。ただ、専門学校に関しては「つまらなかった」という理由から1年足らずで中退してしまう。

 

今後も、音楽界・映像界で、彼の名を目にし、耳にする機会は増えていくことだろう。RADWIMPSに引き続き、映画・音楽両業界にエネルギーをもたらしてくれることに期待したい!

 

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